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雑学−購入量、賞味期間、保管場所、炊飯後の保存

お米マイスターがお勧めする、
「お米の購入量」から、「お米の賞味期間」、「保管場所」、「炊飯後の保存方法」について。

●お米の購入量
玄米を精米をしてからおいしく食べられる期間は一年中同じではありません。季節によっても異なりますが、お米は精米をしてからなるべく早めに食べきることをお勧めします。家族の人数や一日に炊くご飯の量によって、購入量は変わってくると思いますのでご家庭に合った購入量をご検討ください。

お米が収穫される秋口から翌年の3月頃までは、お米そのものが新米で鮮度がよく、気温が低いので1〜2ヶ月ほどが目安です。春を迎えると収穫時から半年も経っていて、気温も上がるので保存環境が悪くなります。そのため4〜5月の保存期間は1ヶ月が目安になります。さらに季節が進み、高温多湿なると、10日〜2週間が目安になります。
また、精米した状態のお米を購入する場合は精米日(原材料表示も一緒に)を確認しましょう。



●お米の賞味期間
「賞味期限」または「消費期限」は、袋などに入っている加工食品につけられるものです。
お米は精米加工後に袋詰めされたものですが、法律上は加工食品ではなく、野菜と同じ農産物扱いになっています。ですので、販売されている野菜同様、お米にも賞味期限(消費期限)の表示義務はありません。
しかし、お米は玄米を精米することで酸化が早まり、少しずつ食味が落ちていきます。
「賞味期間=おいしく食べる期間」と考えて、購入量に注意してください。(上の図を参照)


●保管場所
お米の保管には風通しがよく、涼しくて湿度の低い暗い場所が最適です。しかし最近の住宅は一年中、家の中が暖かいのでなかなか保管に適した場所がありません。
特に、入梅時期から秋口頃までは保管に注意が必要でしょう。では、具体的にどのような保管が望ましいか説明致します。
精米してから10日〜2週間くらいで食べきる量を購入して頂くのが望ましいですが、この期間内で食べきれない量のお米がある場合、後から食べる1/3〜1/2程度のお米をジップロックへいくつかに分けて、冷蔵庫の野菜室へしまいましょう。この場合、野菜室の一番下に平らになるように敷いてその上に野菜等を置きましょう。残った、1/2〜2/3のお米を米びつ等に保管をして、先に食べるようにしてください。

暖かくなるとお米の虫(コクゾウムシ等)がわきやすくなるので、保管容器(米びつ等)は空になる度に掃除をしましょう。


●お米の保存容器
*「計量式米びつ」(ライサー)
お米を計るのにとても簡単ですが、掃除しにくいのでお勧めしません。
(特にキッチンに備え付けのものは、掃除をする時取り外しにくいです。)
*「箱形米びつ」(プラスティック素材や桐箱)
お米を量る時は「計量カップ」が必要になりますが、掃除しやすいのでお勧めです。
(ホームセンターで安価で販売しています。)


●よくあるご相談「お米の虫」
「買ったお米から虫がでてきた!」というご相談が毎年聞きます。(特に夏から秋にかけて)
この場合、使っている米びつは?とお伺いすると、ほとんどのお客様が「計量式米びつ」と答えます。
「計量式米びつ」の場合、掃除のいきとどかない所に少しずつ米ヌカが付着し、そこにお米が引っかかり虫が沸き、運が悪いとこの虫が卵を産み付けることがあります。この虫の卵は、気温が22℃以上になると孵化(ふか)しますので、今年出なくても来年虫が発生することもあります。
ということは、買ったお米に虫がいたのではなく、初めから虫が米びつにいたと言うことになります。これではどんなに精米したてのお米でも虫がでてくるのも仕方ありません。
「計量式米びつ」をお使いの場合、最低1年に1回分解をして洗剤で洗うことをお勧め致します。


●炊飯後の保存
炊飯後のご飯を炊飯器(保温状態)に入れっぱなしする場合、5時間を超えるとご飯の味が落ち、艶もなくなり、黄ばみ、香りは臭みに変化していきます。

これはご飯を長時間炊飯器で保温状態にすると、お米のデンプン質が変化するのが原因と考えられています。
炊飯後のご飯を数時間後に召し上がる場合、炊きたてのアツアツ状態のうちにタッパーやラップに取り分けて、召し上がる時に電子レンジで温め直すことをお勧め致します。

*「タッパー」や「ラップ」保存を上手に利用
「ごちそうさま」をした後は炊飯器の電源を切って熱々のうちにタッパーやラップに包んで冷蔵か冷凍保存することをお勧め致します。
「冷蔵保存」する場合は、1〜2日で食べる場合、
「冷凍保存」する場合は、3日以上経過してから食べる場合と、
食べる日によって冷蔵か冷凍で保管を分けたらよいと思います。
ラップに包んで保存する場合、なるべく薄くのばして包むと解凍時間が短く、熱が均等にいきわたるのでお勧め。
また、ご飯は熱々の状態でラップした方が水分が蒸発しないので、解凍してもご飯がパサパサになりにくいです。

注意:冷凍したご飯を長期保存すると水分が抜けて、“冷凍焼け”といわれる状態になってしまいます。1週間から10日以内を目安に食べきりましょう。(冷凍した日付けが分かるようにしておくと便利です。)






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